| おおさきさんの矯正の詳細は分かりませんが、小学校5年生から9年間といえば、思春期のほとんどの期間を矯正生活に費やしたともいえ、その結果が再治療の可能性を見据えて、後悔の念を抱かせる状態にあるという事実に対し、矯正歯科治療に携わるものの一人として、重く受け止め真摯に反省と謝罪の意を表します。 おおさきさんの掛かられた歯科医(医院)は、矯正歯科専門医(医院)だったのでしょうか。また、今の(書かれている)咬み合わせ状態から推測すると、かなり長い期間、取り外しのできるマウスピースのような装置を使い続けた、ということはありませんか。 <過蓋咬合を直すために、奥歯の噛み合わせを犠牲にする>などということが、あろうはずがありません。おおさきさんは2度目の矯正治療を検討中ということですが、再治療に際しては、前の医院でしないまでも(することを勧めませんが)、今の状態を診てもらい、再治療を別の所でするに当り、これまでの矯正的資料(レントゲンや口の型など)できるだけ多くを、もらい受けることを勧めます。おそらくスンナリ渡してもらうのはむずかしいと思いますが、納得のいく信頼のおける矯正医(医院)が見つかったら、その先生に送ってもらうよう依頼すれば、資料を入手できるかと思います。 なぜ今のような咬み合わせになったのか、おおよその想像はつくのですが、その期間が長かっただけに、次の矯正治療は、矯正医にとってタフ(苦労する)だろうと考えられます。次の矯正医探しはくれぐれも慎重にされ、耳に聞こえのいい謳い文句を並べる所はなるべく敬遠し、地味でも実績のある矯正専門医を見つけてください。 おおさきさんには、矯正医探しと再治療が、満足のいくものであるよう祈っています。
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