| ヒトの歯（永久歯）は上下合わせて32本、どれも必要のない歯というのは無いのですが、親知らずは、時と場合によっては障害をもたらすこともあって抜歯することが多い歯です。タイトルにある＜親知らずの必要性＞という点からいえば、ある人にとっては必要であり、ある人にとっては不必要あるいは為害作用（害をもたらすもの）といえます。
矯正患者の多くは、最終的に（または治療に先だって）親知らずを抜歯するのが一般的ですが、不正咬合の状態や、親知らずの前にある歯の保存状態如何によっては、親知らずの保存が重要な意味を持つこともあります。＜咬合という観点から見て親知らずの役割は＞というご質問ですが、さっこさんは、すでに上の親知らずがないということですから、下の親知らずは咬み合うべき相手の歯が無いわけですので、基本的に、さっこさんの場合にはその存在意義はないといっていいでしょう。ともあれ、さっこさんがいずれ矯正治療を考えているのであれば、親知らずの処遇についてはまず先に矯正医の判断を仰ぐのが賢明です。
＜親知らずを抜いて顎関節症＞になったご友人がおられるということですが、顎関節症の原因や発症のメカニズムから考えると、俄（にわか）には信じがたい話です。その方は、おそらくは前々から潜在的に顎関節症があって、親知らずの抜歯という侵襲がトリガー（引きがね）になって顕在化したとか、難抜歯のために顎関節に一時的に外傷性侵襲が加わって顎関節症状を引き起こしたなど、特殊な事情があったケースのように思います。
一般に、親知らずの抜歯によって顎関節症になるとか、歯並びが悪くなることはなく、逆に、それらの解決の手段として親知らずの抜歯が行われる、というのが歯科常識です。
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親知らずの必要性
/ さっこ (04/09/15(Wed) 00:59) #1018 
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