| （もっと早くに始められればより良かったのはいうまでもありませんが、）ともかく、ともよさんが矯正治療を考えたのはとても良いことです。
義歯（入れ歯やかぶせ物など）も義眼、義手、義足などと同じように、できるだけ本来の位置、形態に戻すように作る（修復する）はずのものですから、ご指摘のように、虫歯にかぶせ物（冠）をしなければならない時は、その歯並びで咬めるように作るのが普通です。
矯正治療で作る咬合は正常咬合ですから、矯正治療後には今のかぶせ物では正しく咬み合いません。そのために、矯正治療を始める前にレントゲンや歯型をとって色々な角度から精査し、そのうえで、今かぶせてある物が矯正治療上不適切であれば、治療後に咬み合うように、あらかじめその歯本来の解剖学的形態に作り直すこともありますし、あまり問題がなければ、そのまま矯正治療に入り、治療後に作り直すこともあります。
ただ、矯正治療前にその歯本来の解剖学的形態に作り直しても、その歯は動かしますので、治療後にそのかぶせ物の細部に不適合が生ずることが多々あって、矯正治療が終わった後でキチンとしたかぶせ物を、もう一度作り直すことは少なくありません。ですから、治療前に作り直さなければいけない場合は、ある程度、治療後にもう一度作り直すことを前提にして考えておく必要があり、そのことは、通常、矯正医はまえもって患者さんに伝えてくれるはずです。
ともよさんは、いま矯正治療を考えているのであれば、すぐにも矯正専門医院で診査を受けるべきです。矯正治療では、治療方針上抜歯が必要なことがしばしばありますので、かぶせる歯（あるいはかぶせた歯）を抜く可能性もあるからです。まず、矯正歯科医が虫歯のある歯をどうするかを判断し、必要に応じて掛かりつけの歯科医に依頼書を書いてもらうのがトラブルを避ける順序です。
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かぶせた歯
/ともよ (04/01/27(Tue) 05:34) #764