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Nomal 欠歯の抜歯 /ゆめ (09/04/29(Wed) 17:28) #3595
Nomal Re[1]: 欠歯の抜歯 /晝間康明@ひるま矯正歯科 (09/04/30(Thu) 10:28) #3596
  └Nomal Re[2]: 欠歯の抜歯 /ゆめ (09/04/30(Thu) 19:51) #3597
    └Nomal Re[3]: 欠歯の抜歯 /晝間康明@ひるま矯正歯科 (09/05/01(Fri) 12:40) #3598
      └Nomal Re[4]: 欠歯の抜歯 /ゆめ (09/05/02(Sat) 12:50) #3599 解決済み!


親投稿 / ▼[ 3596 ]
■3595 / 親階層)  欠歯の抜歯
□投稿者/ ゆめ -(2009/04/29(Wed) 17:28:42)
    お忙しい中いつも丁寧なご回答に敬服しております。
    私も14歳の娘の事についてアドバイスいただければ嬉しいです。

    一見した所、まあまあ並んでいて矯正の必要がないように見えるのですが、
    前歯と奥歯の一部のみ噛み合い、その他は隙間が空いている状態のため
    (大きい肉などは確かに噛みにくそうでした)学校の歯科検診で矯正を勧められ最近始めました。

    レントゲンを撮ったところ、下の5番目(後ろから3番目)の歯が両方とも
    まだ乳歯で永久歯がありませんでした。

    医師(認定医)からは今始めるのであればと2つの方法が提示されました。

    1、乳歯であっても30歳位までもつのでこのまま矯正をして、抜けたときに
      インプラントもしくはブリッジをする。
    2、上下4本を抜歯して矯正し、後で生えるであろう親不知を活用する。

    全く虫歯も無くきれいな上の永久歯を抜いてしまうのは忍びない気持ちもあるのですが、抜けた30歳の時に果たして今のように歯医者にかかる時間と費用を捻出できるのか(育児や仕事等で)と考えると、今きっちりしておいた方がいいのかとも思います。
    しかしながら、娘は顔も小さめなら歯も小さめです。親不知も上はありそうですが、下はあるともないとも言えない状態らしいです。
    抜歯した場合、最悪24本で支障は出ないものなのでしょうか。
    (下の親不知がなかった場合上も抜いてしまう方が良いのですよね?)
    前歯がすいて来たりはしないものでしょうか。歯が小さいのですきすきの感じが出ないのでしょうか。
    でこぼこしていないので、かえって悩んでしまいます。主治医は患者によって半分半分で本人次第といいます。

    判断は患者しだいなのですが、素人なので悩んでいます。先生のアドバイスをいただければうれしいです。

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▲[ 3595 ] / ▼[ 3597 ]
■3596 / 1階層)  Re[1]: 欠歯の抜歯
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/04/30(Thu) 10:28:55)
http://www.hiruma.or.jp/
    ゆめ様
    こんにちは.晝間康明@ひるま矯正歯科です.

    >お忙しい中いつも丁寧なご回答に敬服しております。
    ねぎらいのお言葉を頂き,ありがとうございます.
    この様なお言葉を頂くと医療人として嬉しく大変励みになります.

    下の5番目の歯を下顎第2小臼歯と呼び,生まれながらに存在しない先天欠如の頻度が比較的高い部位です.
    したがいまして,当院でもお嬢様と同様の症例を少なからず経験しております.
    その経験をふまえての回答となりますが,実際にお口の中を拝見した訳ではない状況での回答には限界がある事を御理解下さい.
    では,早速御質問にお答えします.

    顎骨に対して歯が大き過ぎてスペースがなく歯並びがデコボコになっている叢生(そうせい)症例では本来上下顎左右第1小臼歯を抜歯して治療する場合が多いため,下顎第2小臼歯が欠損している場合では下顎の抜歯部位を第1小臼歯から第2小臼歯に変更する事で対応するのが一般的です.

    しかし,本来叢生などではなく矯正治療の必要のない症例では先天欠如部位の乳歯が脱落した後にインプラントやブリッジなどで対応するか,そのスペースに歯を移動する事で対応します.

    お嬢様の症例では下記の2方針が呈示されたようですが

    >方針1、乳歯であっても30歳位までもつのでこのまま矯正をして、抜けたときにインプラントもしくはブリッジをする。
    >方針2、上下4本を抜歯して矯正し、後で生えるであろう親不知を活用する。

    方針1ではなぜ矯正治療を行なうのでしょうか?
    やはり専門的に診察すると歯並びや噛み合せに問題があると言うことなのでしょうか?
    もし,お母様の記述通り歯並びや噛み合せに問題なく乳歯が自然脱落するまで放置するのであれば,矯正治療を行なう事で乳歯の脱落を早める可能性もあるため矯正治療を行なわない方が良い場合もあります.

    (方針2では,下顎の乳歯を抜歯すると言う事とと理解して考えを述べさせていただきます.)
    方針2では上下24本の永久歯による噛み合せとなりますが,上下20本の歯が適切に咬合していれば健康上や機能上問題ないと考えられているため,例え下顎の親知らずが萌出してこなくても噛み合せは安定します.特にお嬢様の様に青年期にあり肉体的には適応能力が高い時期の矯正治療により作り出される新しい噛み合せでも体は適応してくれるので大きなすき間はあまりできてきません.
    しかし,30歳くらいになって乳歯が脱落した後に矯正治療を行なうと新しいかみ合わせに対する適応能力は減少し,さらに加齢と供に歯周病の進行なども加わるためすき間が残る場合も懸念されます.したがって今治療をする場合に比較して成人になって矯正治療を行なう場合は,矯正治療後の最終的な歯並びや噛み合せがやや劣る可能性があり方針2が必要であれば適切な時期と考えます.

    お嬢様の矯正歯科担当医が豊富な臨床経験の元,抜歯が適切と診断されたのであれば方針2は妥当な治療方針と考えます.

    もう一つ治療方針として,お母様の記述のようにお嬢様に噛み合せの問題が無く,さらに下顎の親知らず(第3大臼歯)が確認できるのであれば,下顎の乳歯のみ抜歯を行い,下顎第2小臼歯の欠損部位に対してその後方歯である下顎第1大臼歯及び第2大臼歯を前方に移動し,さらに第3大臼歯を萌出後にコントロールしててスペースを閉鎖する方法もあります.しかし,この治療法は下顎のみの抜歯となるため治療のメカニクス上大変難しく,うまく行くかどうかやってみないとわからない場合や下顎にインプラントアンカーなどの特殊な装置も併用しなければならなくなる可能性もあり現実的には困難である場合も多く存在します.矯正治療担当医がこの方針を呈示しなかったのは,上記の方針がお嬢様の環境から現実的に困難であると判断したからかもしれません.

    どのような方針になるにせよ,適応能力の高い現時点で最善の策を講じる事はお嬢様の将来にとってプラスになると思います.
    また,矯正治療を行なわない場合でも,萌出して永久歯や限界まで使用する乳歯を虫歯と歯周病からきちんと守るための予防処置として定期的メンテナンスのために歯科医院に通院する事を御勧めします.

    以上が回答となりますが,御不明な点があれば再度御質問下さい.
    参考になれば幸いです.
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▲[ 3596 ] / ▼[ 3598 ]
■3597 / 2階層)  Re[2]: 欠歯の抜歯
□投稿者/ ゆめ -(2009/04/30(Thu) 19:51:48)
    No3596に返信(晝間康明@ひるま矯正歯科さんの投稿)
    迅速なご対応に感謝します。
    前回の文章に不足があったので補足いたします。

    娘の歯は正面から見るとそれほどでこぼこしていないのですが、
    横から見たとしたら、前歯と奥歯の間が空洞(噛み合っていない)の状態です。

    下の乳歯を抜いて奥歯(6番・7番)を骨にスクリュー(?)を埋め込んで前に持ってくる方法も提示されましたが時間がかかること、今は骨が柔らかいのでせめて高校生にならないと始められないと言われたので除外しました。(成長期にしてしまいたい思いがあるので)

    実は上の娘が反対咬合のため小学生の低学年より矯正を始めており、歯並びがきれいなためか歯に対する意識が高いためか虫歯ゼロでずっと過ごしております。

    また私はというと、小さい頃は虫歯と縁を切れず右上奥歯は噛み合わせが悪いので大人になっても、いつも同じところがトラブルを起こし今はダミーの歯がついたブリッジとなっております。
    自分の経験からブリッジに抵抗があり、なるべくなら歯は削らないに越したことはない気がしており、抜歯は忍びないですが大人になって又痛い思いをするのなら今きっちりしておく方がいいのではと考える次第です。

    主治医が最初から抜く方向であったら迷いはなかったかもしれませんが、「せっかくある歯を抜くのはチョット、、、」と言うと「僕もそう思います。」との事だったので1つ目の方法で始めました。
    しかし、いつ抜けてしまうのかいつも心配しなくてはいけなかったり、よく聞くインプラントのトラブルやブリッジの事を思うといっそ今きっちりする方がいいのではと思った次第です。

    次回の診察までに決めることになりましたが、主治医も「いつ抜けるか心配であればいっそ抜いてしまいますか?その方がかみ合わせはがっちりしますが。」と言っていました。

    今回相談にのっていただいて、20本でも噛み合っていれば大丈夫との言葉をいただいて少し安心はしました。歯が大きくないのが気がかりではありますが。
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▲[ 3597 ] / ▼[ 3599 ]
■3598 / 3階層)  Re[3]: 欠歯の抜歯
□投稿者/ 晝間康明@ひるま矯正歯科 -(2009/05/01(Fri) 12:40:15)
http://www.hiruma.or.jp/
    こんにちは.晝間康明@ひるま矯正歯科です.
    早速ですが質問にお答え致します.

    >娘の歯は正面から見るとそれほどでこぼこしていないのですが、横から見たとしたら、前歯と奥歯の間が空洞(噛み合っていない)の状態です。

    この様な状態は側方歯群の開咬(ラテラルオープンバイト)であると予想します.
    叢生は,殆ど無いのであれば乳歯を残しての矯正治療も考えられるでしょう.


    >次回の診察までに決めることになりましたが、主治医も「いつ抜けるか心配であればいっそ抜いてしまいますか?その方がかみ合わせはがっちりしますが。」と言っていました。

    症例によっては抜歯を伴う矯正治療を行なう事でオープンバイトが改善しますので,お嬢様の症例も同様の症例のため矯正歯科担当医は上記のような提案をしたかと思われます.


    その他にもスクリュータイプのインプラントアンカーを勧めたり,これまでの治療方針に対する説明の内容から考えても矯正歯科担当医は充分な経験を持たれ患者さんの利益を最優先に考える歯科医師であろうと感じます.
    乳歯は30歳くらいまで持つ事もありますが20歳前に歯根が吸収してしまう事も少なくありません.したがって,その矯正歯科担当医が抜歯を勧めるのであれば,抜歯が適当ではないかと考えます.

    特にお母様が歯や噛み合せで辛い経験をされており,お嬢様を同じような状況にさせないためにも噛み合せを良くしておいて人工物(インプラント)や歯を削らない事はお嬢様の歯を長持ちさせるために大変有利です.

    以上,参考になれば幸いです.


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▲[ 3598 ] / 返信無し
■3599 / 4階層)  Re[4]: 欠歯の抜歯
□投稿者/ ゆめ -(2009/05/02(Sat) 12:50:08)
    ■
    お世話になります。
    担当医はどちらでも「好きな方を」というスタンスであったので
    迷っておりました。
    
    100人いれば100通りの方法があるといいますが本当に実感しています。
    些細と思えることでも、本人にとっては悩み深いことです。
    
    お忙しい事とは思いますが、このページで悩める人へのアドバイスを
    これからも続けていただけたらと思います。
    
    私もこれから継続して拝見します。
    今回は本当にありがとうございました。

解決済み!
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