| 晝間先生、はじめまして。お忙しい中、お世話になります。
私は、幼少時から就寝時の舌癖があり、開咬となった26歳の女性です。 今年度より大学院に進学することが決まり、新生活を機に、 成人矯正をするか否か悩んでいるため、ご相談申し上げます。
1、成人矯正のメリットについて
現在の歯の状態は、1cm〜1.5cm程度上下の前歯に隙間があり、 奥歯が2対程度しかかみ合っておりません。 また、上の歯は揃っているのですが、下の歯は生来2本(2番辺り?)足りません。 もっとも、ギリギリ唇は閉じるので、審美的には満足しています。 現在お世話になっている一般歯科の先生には、噛み合っている歯の負担が大きく、 このままでは早晩4、50代で駄目になる可能性があるとご指摘を受けました。 ただ一方で、歯根消滅等成人矯正のリスクは相当高く、今不自由がないならば、 積極的には矯正は勧めないとのお話もありました。 実際、当サイトに寄せられている皆様の嘆き(No3144さん等)を見るにつけ、 健康になるどころか、問題なく成功する可能性の方が低いように感じてしまい、 成人矯正に対する不安は募るばかりです。 特に、私の場合は、開咬の度合いや歯の欠損等、一見して難例のようです。 歯根が磨耗し結果的に歯が駄目になるなら、矯正しない方がいいのではないか、 噛み合わせや審美的要素が悪くなるなら、矯正しない方がいいのではないか、 痛みや舌癖の克服に努めて失敗するなら、矯正しない方がいいのではないか…… 果たして、このような様々な大きなリスクを取ってもなお、 人生の貴重な時期に成人矯正するメリット、価値はあるのでしょうか? 多分に価値観を含む問題であり、お忙しい中、お時間をいただくことは 大変恐縮なのですが、先生のご意見をお聞かせくだされば幸いです。
2、矯正器具について
新生活に向けて時間も押しており、すでに数軒の矯正歯科医の先生に ご相談をいたしましたが、先生の数だけ治療方針に違いがあり、 戸惑いを隠せません。ご助言お願い申し上げます。
@ MEAUについて 晝間先生と同じく70年代から矯正歯科をなさっているご経験豊富な先生によれば、 特殊なワイヤーMEAU(Multi Edge Arch U???)の装着及び 場合によってはヘッドギアを装着することになるとのことでした。 そして、このMEAUは、理論的には証明されていないものの、 私のような開咬の症例には経験的に効果的だと実証されている旨伺いました。 そこで質問なのですが、MEAUとスタンダードエッジワイズテクニックでは、 どちらが開咬治療に適しているのでしょうか?
Aヘッドギア/インプラントについて 他方、ヘッドギアに躊躇していたところ、ご自身もヘッドギアの成人矯正なさった 比較的歳若い先生に、ヘッドギアを代替するインプラント矯正を勧められました。 その先生によれば、開咬治療にヘッドギア等での固定は不可欠であるところ、 インプラントの方がヘッドギアよりも審美的要素に優れていることはもとより、 比較的痛みが少なく、治療期間も短く、開咬治療に適しているとのことです。 また、その医院では、ワイヤーはオーソドックスなものを使用するようです。 正直なところ、私はヘッドギアには年齢的に心理的な抵抗がありますので、 ヘッドギアをしなくてもよいなら、それに越したことはないと思っております。 しかし、当サイトを拝読し、インプラントの危険性(No2082等)を認識致しました。 この点、インプラントそのもののトラブルについてはよくわかったのですが、 固定歯のコントロールの問題について、もう少し詳しくお話頂けるでしょうか? (万が一、私が過去のログを見落としていたら、申し訳ありません。) また、晝間先生がなお『絶対的にインプラントが必要』と思われた症例とは、 どういったものを指すのでしょうか?開咬はそれにあたりませんか?
長々と恐縮な限りですが、ご回答どうぞ宜しくお願いいたします。
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