| インプラント矯正については消極的でも否定的でもなく、ただ濫用は避けるべきだという考え方です。現に、固定源となる大臼歯が欠損したケースなどには、積極的にインプラントを打って固定源に利用しています。 ガミーにインプラントを使う発想は矯正医の中にもあって、行なっている所では積極的に行なっているかもしれませんが、結果と予後については詳しい発表がない(あるいは見ていない)ので、コメントは差し控えます。 <あきらめるしかないのでしょうか> 矯正に関わってきた年月と手掛けた症例数は少なくない方だと思っていますが、これまでガミーを主訴に外科手術を行なったケースはありません。また、ガミーをともなう上顎前突ケースがなかったわけはなく、それでも矯正後にガミーにクレームをもらったこともありません。 りんごさんのガミーの改善については、外科を含むすべての選択肢を排除せず、資料をもとに矯正医と良く相談することで解決の道はみつかるはずです。りんごさんが当院での相談(さらに矯正治療)を希望されておられるのであれば、まず実際の口の中を見せていただいたうえで、より確かなお話をさせて頂きます。
閑話休題 国を問わず女優さんにはガミーの人が多いように思うのですが、たとえばニコール・キッドマンなどは、ヘタに手を付けたら矯正学的には正しくても華のない顔になってしまうように思います。日本では沢口靖子、中嶋朋子、他に久本雅美や柴田理恵などが思い浮かびます。久本雅美や柴田理恵などは実物を見ていませんし、矯正的資料もありませんが、矯正医の感覚として、外科矯正の適応ではなく、通常の矯正治療で納得できるところまで改善できるだろうと見ています。ただ、それが女優さんにとって良いことかどうかは別問題です。
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