| 2007/05/23(Wed) 09:44:43 編集(投稿者)
<半年前まで非抜歯の矯正をしていました>ということは、半年前に動的治療が終わって今は保定(リテーナー)期間中と理解しますが、なおきさんの疑問、質問、不満に対して担当医はどのように答えているのでしょうか。先生は矯正専門の歯科医ではないのでしょうか。専門医であれば理を持って説明しているはずですが、納得する説明はなかったのでしょうか。 なおきさんの今の状態は書かれていますが、そもそもなおきさんは何才で、いかなる不正咬合であったものを、どうしたくて矯正治療に臨んだのでしょうか。 <歯列は簡単に広げることは可能か?> 簡単かどうか、そしてそれがいいことかどうかは別にして、歯列を拡大すること自体は可能といえるでしょう。拡大にも色々方法があって、たとえば口蓋裂の形成手術によって成長が妨げられた歯列は、急速拡大ネジなどで短期日に拡げる方法もありますし、先天的な狭窄歯列は口蓋縫合部を外科的に切開し、拡大する方法もあります。いずれにしても、成長能(成長発育する力)がまだある年齢の患者に有効です。 拡大が必要な場合とは、基本的に本来あるべき状態より狭窄されているケースに対し、標準的な所まで行なうのが限度で、標準的な歯列をさらに拡大しようとすれば当然どこかに無理が生じます。具体的には、咬合不全(咬めないなど新たな不正咬合の招来)、歯周組織へのダメージ、軟組織の不調和(審美性を損なう)、後戻りのリスクなどが挙げられます。
なおきさんの根本的なご質問は、(非抜歯による)矯正治療の結果生じた色々な不都合を、再治療で治すことができるかどうかと解釈しますが、まずは信頼のおける矯正専門歯科医院でセカンドオピニオンを受けることをお勧めします。矯正歯科の選択に際しては、<歯を抜かない矯正を謳っていない矯正歯科医>を選ぶことです。そこで、なおきさんには何が起きたのか、どうすればそれを改善できるかを説明してくれるはずです。
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