| 1)片側抜歯について まず、基本的に現代人にとって親知らずは不要、と思ってください。<HPで上下とも8×8=16本が通常>とあるのは、それが正常という意味ではなく通常であって、親知らずがないから異常、ということではないと考えてください。また、現代人は進化の過程で歯数が減少する傾向にあり、文献によれば、現代の日本人の4人に1人は親知らずが先天的に欠如しているそうですから、遠い将来は上下7×4の28本が永久歯総数になると思います。 下の親知らず片方1本を抜歯するからといって、それを片側抜歯とは通常いわず、これも(親知らずを無視して)非抜歯矯正という言い方をします。ただ、<上下2×2抜いてもいいが>というコメントがついているように、さくやまさんのケースが非抜歯(親知らずは除く)矯正がいいのか抜歯矯正がいいのかは、ここではコメントできません。 2)親知らずについて いま上は14本ということですから、親知らずは口の中に見えないというわけですが、それが生えてくるのかどうか(親知らずがあるのかどうか)は、レントゲンを見なければまったく分かりませんし、レントゲンを見ればすぐ分かります。 診断や治療方針の話のときに、矯正医からレントゲンを見せられながら話はなかったのでしょうか。通常はそこで話があるはずで、下顎の反対側の親知らずについても言及されているかと思いますが、いかがでしょう。親知らずについては、レントゲン等の資料を持っている矯正医がすべて知っていることです。 3)前準備(処置)について 通常、矯正の検査というのはそれらの必要性も調べますので、矯正治療(装置装着、動的治療の開始)に先立って、必要な処置があれば然るべきところに依頼します。その点についても、診断時に話されるべき事柄ですが、不安な点があれば、装着前にいま一度先生に確認してください。当然、前処置の必要があればやっておくべきです。 4)治療方針と抜歯部位について 親知らずと抜歯・非抜歯については1)で述べました。投稿にはそれなりに詳しく状況が記されていますが、現実に治療方針を決定するにはさくやまさんの矯正資料が必須です。<勢いで矯正をはじめた感>ということですが、そこが矯正歯科専門医院であればお任せしていいのではないでしょうか。 いま改めてそこのHPを見て、とくにおかしな点(他と違っている点)があれば説明を受けるべきで、十分納得したうえで治療に臨むことは今後治療を進めるうえで大切なことです。
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