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Nomal 犬歯の抜歯について /にし (07/01/15(Mon) 14:06) #2623
Nomal Re[1]: 犬歯の抜歯について /晝間@ひるま矯正歯科 (07/01/15(Mon) 18:38) #2625
  └Nomal Re[2]: 犬歯の抜歯について /にし (07/01/17(Wed) 19:09) #2635
    └Nomal Re[3]: 犬歯の抜歯について /晝間@ひるま矯正歯科 (07/01/18(Thu) 23:55) #2640


親投稿 / ▼[ 2625 ]
■2623 / 親階層)  犬歯の抜歯について
□投稿者/ にし -(2007/01/15(Mon) 14:06:23)
    33歳で、矯正治療中です。現在かかっている矯正歯科の先生から、上の犬歯2本の抜歯をすすめられております。理由は、歯茎の後退があるため、残してもいずれだめになって抜くことになってしまう可能性が高いためとのことです。
    以前から知っていた他県の矯正歯科の先生に意見を求めましたところ、犬歯は他の歯よりも丈夫で骨が長く、歯茎の後退があったとしても長持ちする歯なので、抜歯はすべきでないとのことでした。まったく逆の意見なので、どちらに従うべきか決めかねております。一般的な見解というものがありましたら、
    教えていただけませんでしょうか。
    犬歯の歯茎の後退は自分の目で見て5〜6ミリ程度です。どうぞよろしくお願いいたします。
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■2625 / 1階層)  Re[1]: 犬歯の抜歯について
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2007/01/15(Mon) 18:38:37)
http://www.hiruma.or.jp
     以下は、にしさんのケースが抜歯矯正の適応(矯正治療上、某(なにがし)かの歯を抜歯しなければいけない)ケースという前提で回答します。
     矯正治療上の抜歯部位の多くは上下左右第一小臼歯(4番)ですが、これはあくまでも基本的な考え方で、ことに成人矯正にあっては基本通り進められる方がむしろ少ないくらいです。ほとんどが応用問題的な解決が必要で、その中の選択肢として犬歯の抜歯も珍しいことではありません。
     犬歯は、出来るかぎり抜きたくない代表的な歯の一つではありますが、歯肉が退縮して歯根が大きく露出している場合は、あえてその犬歯を残しても、審美的にも将来的にもメリットは少ないため、多くは抜歯の対象になります。
     犬歯を抜歯する理由は歯根露出だけではありませんが、矯正医は、犬歯を残した場合と抜歯した場合それぞれのメリットとデメリットを勘案し、患者さんに確かな情報を伝えたうえで(インフォームドコンセント)、合意の上でリスク(デメリット)の少ない方を選択します。
     経験的に、このような条件下で犬歯を抜歯し、その後問題を起こしたというケースはありません。その意味で、必要であれば犬歯抜歯という選択は、十分正当な治療方針であるといえます。また、他のサイトでも、知るかぎりではどの矯正医も<犬歯を抜くことはあり得る>と回答していますから、<絶対に犬歯は抜かない>というのは一般的ではありません。
    http://202.164.245.92/cgi/bbs/cbbs.cgi?mode=all&namber=180&type=0&space=0&no=0

     二人の先生の意見がまったく異なるわけではなく、むしろ考え方は同じなのですが、犬歯の歯肉退縮の程度についての見解が異なるのだと思います。あとは、にしさんがどちらの先生を信頼するかですが、一点、もし他県の矯正歯科の先生が非抜歯論者で、犬歯はもとより他の歯も抜かない主義だとしたら、二人の先生の立脚点はまったく別で、これは犬歯抜歯の問題ではなく、矯正治療における抜歯・非抜歯の問題と捉(とら)えてください。その場合、非抜歯による矯正だと犬歯の歯肉退縮(歯根露出)はさらに進すむ、と思ってください。
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▲[ 2625 ] / ▼[ 2640 ]
■2635 / 2階層)  Re[2]: 犬歯の抜歯について
□投稿者/ にし -(2007/01/17(Wed) 19:09:01)
    さっそくのご回答ありがとうございます。
    現在かかっている先生は、小臼歯を抜いての治療もできるが、
    犬歯がもちそうにないので、犬歯を抜くほうがおすすめという意見なのですが、
    具体的になぜもたないのかの説明はあまりしてくださいません。
    犬歯は虫歯や歯周病もなく、親知らずが生えて押されたことによって歯茎が退縮し、
    ここ数年では退縮の大きさは変わっておりません。
    1番の前歯と犬歯がすきまなく並び、2番の前歯は完全に後ろへ追いやられているような状態ですので、
    矯正によって犬歯を大きく動かすと、歯茎の退縮が進む可能性があるというのは聞いております。
    ですが、すでに結婚もしておりますし、年齢的なこともあって審美面は重要視しておりません。
    ただ、食べ歩きが趣味ということもあり、できる限り長く使える歯を選択したいというのが正直なところです。
    歯茎の退縮が悪化した場合、それが原因で犬歯が抜けてしまう、
    あるいは抜かなければならなくなってしまうということはありますでしょうか?
    歯茎の退縮した歯は歯周病などのリスクが高まるというようなことはありますでしょうか?
    どうぞよろしくお願いいたします。

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▲[ 2635 ] / 返信無し
■2640 / 3階層)  Re[3]: 犬歯の抜歯について
□投稿者/ 晝間@ひるま矯正歯科 -(2007/01/18(Thu) 23:55:06)
http://www.hiruma.or.jp
    2007/01/27(Sat) 17:17:06 編集(投稿者)

     犬歯を抜くデメリットと残すデメリットがあるかぎり、どちらを選択するにしても、十分納得したうえで最後は自己責任で決定するしかありません。歯肉が退縮する理由、それを予防する方法は単純ではありません。後段のご質問は歯周病科の専門医に聞くのが一番確かですので、犬歯の抜歯か第一小臼歯の抜歯かの判断に後悔しないためにも、一度大学病院の歯周病科等で診察を受けられては如何でしょうか。
     なお、歯の口の中に露出している部分は、エナメル質という侵食されにくい組織で覆われていますが、歯根の表面にはエナメル質はなく、セメント質という薄い組織が覆っているだけで、侵食に弱いという危険があります。また、歯肉が退縮しているという状況は、原因を特定しておかないと矯正治療後も進行する可能性は十分あります。現在、自然治癒ということはない疾患で、歯肉退縮そのものが歯周病の一症状である、という認識が必要です。
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