| <顎関節のMRIをとって、矯正の先生に見せようと思う>という文言に穏やかならぬ印象を受けますが、矯正の先生に顎関節症科への紹介を依頼するのはまずいのでしょうか。また、<矯正して3年ほど経ち>ということですが、それは動的治療が3年目(まだ矯正装置が装着中)ということでしょうか、それとも動的治療を終了して3年ということでしょうか。 MRI(Magnetic Resonance Imaging)については下記のサイトを参考にして頂きますが、MRIのメカニズム上、矯正(動的)治療中の方がMRIを撮ろうとすると、金属を外さなければいけないので矯正装置を一時外すよう指示されます。したがって、矯正医に相談することなくMRIを撮るのはむずかしいように思います。 http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/products/MRI/index.html
実際問題として、医療法上<患者の希望>だけでMRIやCTあるいはレントゲンを撮ることは許されず、撮影には医師が必要とする理由がなくてはいけません。そのうえで、顎関節部のMRI画像が撮れたとして、その解析診断はMRIの読める専門医でなくては意味がありません。 画像の院外貸し出しの問題もあるかと思いますが、それはともかくとして、MRI画像から仮に顎関節に器質的な異常を認めたとしても、それをもって矯正治療と顎関節症との因果関係を結びつけることはできません。顎関節症の原因は色々であり未解明の部分も多いことや、潜在的な顎関節症が矯正治療をトリガー(引きがね)として顕在化することも少なくないからです。
パパイヤさんの事情やMRIにこだわる理由は分かりませんが、顎関節に違和感があるのであれば、それを主訴に歯科大学病院の顎関節症科(病院によって診療科名はマチマチですが、顎関節症科で通じます)に行って、通常どおりの診察と必要に応じた指導あるいは治療を受けられるのが、パパイヤさんには望ましいあり方という気がします。
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