| 非常にむずかしいご質問で回答に苦慮しますが、基本的には(口腔)外科医が答えるべき内容かと思います。 ●何度も同じところを切ることについて 再手術というケースがないわけではありませんので、可能だとは思いますが、避けられるならそれに越したことはありません。外科矯正の基本は下顎の骨切りで、必要に応じて上下切りを行うのが通常の考え方です。下顎前突(受け口)のケースで、劣成長の上顎だけを手術して前に出したという症例を知っていますが、いかなる不正咬合でも、上顎のみの手術というのは珍しいといえます。 ●術前術後のワイヤー矯正の必要性 咬合の改善を考えれば、通常の術前術後の矯正は必須だと思います。 ●手術そのものが困難であったり、術者にとって厄介な事か。 これは外科医でなければ判断できませんが、感覚的に、もし再治療をするのであれば上下切りになるだろうと思います。 ●さらに鼻が広がる可能性 これも外科医でなければ判断できませんが、セカンドオピニオンを聞くには、外科矯正に熟練した外科医でないと、また別の問題を起こす危険があります。手術を上顎のみに替えたことと、その治療結果について担当の矯正医はどのように言っているのでしょうか。セカンドオピニオンを別の矯正医に聞くことは悪くありませんが、あくまでも決定的な意見は外科医でなければ出来ないと思います。 ●ラミネートベニアみたいなものの方がいいか 麗さんの状態を見ていないので何ともいえませんが、ラミネートベニアのような補綴(ほてつ)的処置で解決できることではないと思います。そのような方法論を検討する場合、直接一般歯科医に相談するのは危険で、事態の悪化を積み重ねる恐れがあります。いま相談すべきは、矯正医と外科医です。担当の矯正医にはどのように相談しているのでしょうか。 ●元の顔に戻す事は不可能か この点について、担当の外科医は何といっているのでしょうか。外科矯正に精通した形成外科医であれば、可能性はあるように思いますが、あくまでも矯正歯科医の(科学的根拠のない)意見です。 麗さんの心痛は理解できますが、一矯正医としては納得のいく回答をする能力がありません。お役に立てず申し訳ありません。麗さんに明るい道が開けることを陰ながら祈っています。
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