| ひでさんのケースは、抜歯をともなう術前矯正としては、かなり早いペースを想定しているとはいえます。このタイムスケジュールが可能かどうかは、すべて担当の矯正医の判断があってのことだと思いますので、あまり否定的なコメントはできませんが、経験上から3つの点で疑問あるいは問題があります。 1)通常、抜歯をしてから動的治療に入るものですが、6〜8月の術前矯正は何をしたのか(どんな目的で抜歯を遅らせたのか)。 2)抜歯後10月から2月までの6ヶ月間で抜歯スペースを閉じるのは、(治療システムの違いにもよりますが)一般的にはかなり無理がある。 3)手術は、抜歯スペースが閉じたらすぐできるものではなく(すぐできる場合もありますが)、スペースが閉じた時点で資料(口の型など)をとって、歯列の幅の調整や個々の歯の傾斜や高さを確かめ、ほとんどの場合はその調節にまた何回かの調整日を重ねて、そこでやっと手術に臨む状態になる(術前矯正が終わる)ことになります。
10月〜2月の術前矯正が、05年10月から07年2月の1年6ヶ月で、3月手術が07年の3月なら十分納得できる期間です。術前矯正の期間と手術の時期については、もう一度担当の先生にキチンと説明を受けておかれることをお勧めします。 参考までに、数は多くありませんが、術前矯正を終了する前に、あるいは術前矯正の前に手術を先行させる方法が、あることはあります。この方法は外科医もあまりいい方法ではないとして勧めていませんが、来年の3月までに絶対に手術を済ませなけばいけない様な条件や制約ある場合などにとられる処置です。ひでさんのケースがこれに相当している可能性はありますが、どうですか。
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