| 回答の書きにくいご質問ですが、結論から言えば、認定医も指導医も<矯正医としての資質や適格性を公的に認定したものではない>ので、認定医であろうが指導医であろうが、さらにその資格を取っていようがいまいが、矯正医としての腕には関係ない、といっていいでしょう。 矯正歯科を探す際に留意すべきは、歯科医の認定医や指導医資格の有無ではなく、その歯科医院が矯正歯科専門医院であるかどうかの方が重要です。これを見分けるのは、医院名が「○○矯正歯科」や「○○歯科矯正」になっていることで、学会の認定医名簿に名前があっても、医院名が「××歯科医院」で診療科名に矯正歯科が入っているところは、基本的に避けるのが無難です。
学会の定めたこの認定医制度は、いかに大学病院に長く勤め、いかに論文を書いたかが評価の基準であって、基本的に矯正医の質や技術を問うものではありません。医局(大学)に長く在籍し、多くの研究発表した者が臨床に優れているわけではないにもかかわらず、このような制度が制定されたのは、学会というところが大学人達によって構成されているからに過ぎません。 しかも、現行の認定医規則はかなり改善され厳格になったものの、施行当初は暫定処置としてザル法に近い甘さで認定医、指導医資格を濫発しましたので、矯正医でない歯科医も容易に資格を得、その後の簡単な更新手続きだけで認定医、指導医に残っている者が少なくないのが現状です。 何よりも、全国に矯正歯科専門医院は1.000軒強しかないのに、認定医だけで2,500名以上というのですから、有って無いような資格です。そのような資格ですから、矯正専門医でありながら、あえて認定医を取らない先生を何人も知っていますし、認定医のみならず指導医資格まで返上(非更新)した矯正医もいます。 余計な話しが長くなりましたが、指導医はそれだけ年を取っているということはできます。参考までに、この質問コーナーの下の方にある<投稿者/ サリン姫>さんが掛かった指導医の医院の様子も、読んでおかれるといいでしょう。
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